PAPA Lab

男性から見た妊活。これからパパになる人、なりたい人のための情報サイト

36週1958gでの出産。赤ちゃんはNICUへ

35週で前期破水した妻は、ハリ止めの薬(陣痛を抑える薬)を点滴で入れられながら4日耐えて、36週2日目に分娩することになりました。

この時点で赤ちゃんは2000g程度の見立て。未熟児は確定ですが、36週までは到達しているので臓器には問題ないだろうと先生の判断でした。

朝の5時に張り止めの点滴終了、6時から陣痛促進剤

分娩予定の日の朝5時に張りどめの点滴を終了し、今度は6時から1時間ごとに陣痛促進剤の錠剤を服用。9時からは陣痛促進剤を点滴することになりました。

6時半頃病院に着くと、妻はすでに陣痛室に入っていました。ただ、まだそこまで痛みはきていません。

後から聞いてみたところ、錠剤の陣痛促進剤は、陣痛を促すというよりは、子宮口を柔らかくするための薬だそうです。

9時になり促進剤の点滴を始めると、一気に陣痛の間隔が短くなりました。2分ごとくらいに苦しむ妻。背中をさすることくらいしかできず、早く痛みから解放されて欲しいと願うばかり。 でも、「まだ間隔が2分だから点滴の量を増やします」と無情な看護師さんの言葉。点滴を増やすたびに、尋常じゃないほどの叫び声で痛みを訴える妻。

そのまま痛みは強くなり続けるものの、子宮口はまったく開きません。背中をさすって、子宮口の様子の診察があって……時計を見るとあっという間に15時になっていました。

子宮口が開かないまま9時間経過

陣痛促進剤の点滴はかなりの量になったものの、先生の診察では「まだまだ」とのこと。先生から「これ以上続けるのは母体に疲労がたまるので、仕切り直して明日以降に繰り越すか、帝王切開に切り替えるかどうしましょう」と話がありました。

"仕切り直し" という言葉に、痛みに耐えながら涙を流して首を横に振る妻を見て、すぐに「帝王切開にしてください」と言いました。本人もだけど、あの苦しむ姿には見ているこっちが耐えられませんでした。

帝王切開で出産に

帝王切開にすると決めると、あとはバタバタとことが進みました。

同意書をかいて、陣痛促進剤の点滴をやめて、立ち会いするかどうか決めて…決めてから20分後くらいには手術室に行くことに。

私も立ち合いのために、手を洗って、手術室に入る用のエプロンを着させてもらい、帽子をかぶって……手術室に入りました。

すでに手術台に横たわる妻の横に呼ばれて、「ご主人、血はほとんど見えないから安心してねー」と院長から声をかけられました。

下半身麻酔なので、妻の横で手を握りると、すぐに「じゃあ始めます」と始まり、ものの数分で「赤ちゃん産まれましたー」と先生の手に我が子が!

あんなに長い時間苦しんだのはなんだったんだ!ってくらい素早く産まれました(笑)

体重をはかると、「1958g」。2000gありませんでしたが、足も手もバタバタさせて元気に泣いていたので安心しました。

ここからの細かいところは飛ばします。

出産翌日に体温低下と高カリウム血症に

出産当日は保育器にも入らず、ミルクも飲んでいた我が子ですが、翌日の朝に体温が低くなり、血液検査でカリウムの値が高いことがわかりました。

分娩した産院では点滴の管理ができないために近くのNICUがある総合病院に搬送されることになりました。

母親は出産直後で動けない中、赤ちゃんだけが別の病院に運ばれてしまったので、私が着いたときには泣いていました。

運ばれてすぐは処置や検査があって説明もできないので、2時間以上たってから来てくださいと言われたので、妻の所にはお母さんにかけつけてもらい、2時間後 私は赤ちゃんの病院先へ向かいました。

検査の結果、高カリウム血症と低血糖の症状に加えて、心臓の中の壁に穴が空いている「心室中隔欠損症」だと判明。

長くなったので、改めて別記事へ続きます。