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NICUからGCUへ。赤ちゃんは1ヶ月以上の入院生活に

出産翌日にNICUに緊急搬送され、高カリウム血症と低血糖の症状に加えて、心臓の中の壁に穴が空いている「心室中隔欠損症」だと診断された私達の赤ちゃん。

心臓に穴が空いているのは100人に1人ほどあることで、後々手術になるかもしれませんが緊急性が高いのは他の症状。 命の危険に関わるのは、高カリウム血症と低血糖です。

心室中隔欠損への対処は利尿剤

緊急性が高くないとはいえ、心臓の穴を放っておくわけにはいかないので「利尿剤」を使用することになりました。

なぜ利尿剤を使用するかというと、穴があいていると、心臓から肺へ血液が多量に送られてしまうためです。

ザックリと説明すると、心臓は "全身" と "肺" に酸素を含んだ血液を送りだす役割があります。本来は左心室→全身へ、右心室→肺へと一歩通行で血液は送られますが、途中に穴が空いていると左心室→右心室という流れができてしまうので肺への血流が増加します。

肺への血流が増加することにより、肺は活発に動かされ、血液の中に含まれる水分が肺に溜まりやすくなります。

全身の水分量を調整するために「利尿剤」が有効だというわけです。

高カリウム血症と低血糖は翌日にはおさまる

利尿剤以外にも、栄養を摂るための点滴や、酸素を送られて治療されていたところ、翌日には高カリウム血症と低血糖の症状は改善しました。

どうやら、前期破水のために妻がうたれていたハリ止めの点滴が原因のひとつだったようです。

入院3日めには点滴ははずされ、ミルクを鼻から胃への管を通して摂取することになりました。

NICUからGCUへ

入院4日目には口から直接ミルクを飲めるようになり、5日目にはNICUからGCUへ移動になりました。

NICUは新生児集中治療室、GCUは「Growing Care Unit」の略。「発育支援室」といったような意味で、状態が安定して体重の増加を待てば退院できるような赤ちゃんが入る部屋です。

この時点で、体重は1800gほど。出生直後は1900gくらいでしたが、どんな赤ちゃんでもむくみが取れていったん体重は下がります。

GCUを退院するには基準があって、状態が安定することと、体重が2300gを越えること。

順調にいけば体重は1日30g程度増えていくのですが、娘は心室に穴が空いているのでミルクの量に制限があって、1日に10〜25gくらいしか体重増加が見込めません。

最低1ヶ月は入院することが決まりました。