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男性の不妊原因は?精液検査の実際の流れと費用について

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photo credit: Science daily #8: Biochemical RGB via photopin (license)

不妊のカップルは約10組に1組と言われていますが、原因は人それぞれです。

男性側は子供が授からない場合、原因は女性にあると思いがち……と言われることが多いですね。世間の風潮としてそう言われることが多いのは確かに事実ですが、本気で悩んでいる夫婦なら男性も不安を抱いていることが多いはずです。

夫側は自分に原因があるとは思いたくないので、妻に相談しにくいのが現実。 男性側は受け入れにくいことではありますが、事実男性に原因があることも多いのはWHO(世界保健機構)の調査であきらかになっています。

実際に男性側に原因がある場合は48%

不妊の原因が男性側にもある可能性は十分あります。WHOが不妊のカップル7372組に原因調査を行った結果、48%は男性にも原因がありました。

  • 女性のみ 41%
  • 男性のみ 24%
  • 男女とも 24%
  • 原因不明 11%

男性不妊の大半は精子をつくる機能に問題があるので、精液検査を受けることで自分に原因があるのかどうか判断できます。悩んでいるなら早いうちに分かった方が良いとわりきって、精液検査を受けてみたほうがよいのではないでしょうか。

精液検査の実際の流れと料金

男性が受ける検査は、病院に直接行って行う場合、問診からはじまり触診、精液検査、尿検査、超音波検査、染色体検査、ホルモン検査などが行われます。

直接行かずとも精液検査は受けられます。採取した精液を奥様が病院へ持っていけば検査してもらえるので、実際に病院へ行くのに抵抗があるならまずはそちらを選びましょう。

ちなみに、わが家では妻が検査の際に自宅で採取した精液を持っていく方式を選びました。検査の際は容器を人肌で温めながら持ってきてくださいと言われ

費用について

基本的な検査であれば保健が適用されるので、1,000〜1,500円程度です。保健適用外の検査は数万円する場合もあるので、不安な方は検査前に病院に確認しましょう。

何が分かるか

精液検査で測定するのは「精液の量、精子の数、運動率、奇形率、白血球数、粘度」。

わかる症状は、「乏精子症、精子無力症、奇形精子症、無精子症など」です。男性不妊の原因は、造精機能障害、性機能障害、精路通過障害、精路感染症なので、精液検査をすれば造精機能はもちろん、他の障害の判断材料にもなります。

精液検査で異常がある場合には、精索静脈瘤などの病気がないか泌尿器科で検査を受けることになります。

男性が気をつけること

あきらかな障害が体になくても、男性が気をつけることはあります。それは、カフェインやアルコールの過剰摂取や、タバコの喫煙、熱い湯船に長時間つかるなどで、造精機能の阻害や運動率の低下につながる可能性があります。

気にしすぎるのはかえってストレス要因になるので、過剰にならないよう程度をわきまえるようにしましょう。

あとがき

精液検査をすることで、男性不妊の原因は大抵分かります。それ以外にも検査を受けることで、自分では気付くことのない別の疾患が見つかる可能性もあります。精液検査は男性にとって自分のことを知るためにメリットのある検査です。

子どもができないと悩んでいるなら、女性だけでなく男性も検査を受けてみることをおすすめします。