PAPA Lab

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どこからが不妊になるのかの判断基準について

「不妊」というワード。実際に不妊症だと判断された人はあまり目にしたくない言葉です。

結婚してから数年たつと、親や身内から「子どもはまだ?」と聞かれることがあります。「まだ子どもはほしくない」と夫婦で話し合って決めているなら悩むことはないものの、いざ子作りをしようとしているのにできないのなら酷な言葉です。

妊活をいざ始めると、数カ月後にフと疑問が頭の中をよぎります。もしかして私たちは「不妊」なのか……と。我が家もそうでした。

では、不妊とはどんな状態から当てはまるのでしょうか。

妊娠を望んで1年間子どもを授からなかったら

子どもが欲しいと望んで夫婦生活を送っているにもかかわらず1年間子どもを授からない場合「不妊」と定義されます。

一般的には通常の夫婦生活を送っていれば、半年で7割、1年で9割の夫婦が妊娠するそうです。

妊娠しないのには、男性・女性どちらかに原因がある場合もあれば、どちらにもない場合もあります。

理由はどうあれ1年間授からないと不妊症ということになります。

病院の先生に軽くあしらわれることもある

実際にわが家の場合がそうでした。

まだそこまで不妊症について知識のない状態で、通常の夫婦生活を送っても1年間子どもを授からなかったので「検査してみようか」と病院に行きました。

検査に行くまでも「もし夫婦どちらかに明らかな疾患があったらどうしよう」「子どもはできにくいと判断されたら、精神的に耐えられるだろうか……」とかなり悩みました。

男性であれば、もし「子どもができにくいには男性に原因があります」と言われたら、男性として否定された気持ちになってしまいそうで怖かったんです。

でも、病院の先生は相談した途端に「不妊症」の治療の流れを説明し始めました。まるで、あなたたちは「不妊症」といきなりレッテルを貼られたような気持ちでショックだったのを覚えています。

その後の検査で、夫婦お互いに確たる症状は見られなかったものの、特に説明もなく「不妊症」と言われるのは気持ちのいいものではありません。

医師からすれば「1年間授からなければ不妊症」というくらい当たり前の知識かもしれませんが、知らない人も沢山いるし、不妊症なのかどうか自分ではわからないので病院へ判断をあおぎに行くひとは多いと思うのですが……。

私たちが最初に行ったのが不妊症を専門に扱っていない医院だったのもいけなかったかもしれません。病院に行くときは、不妊を専門にしているところへ行くことをお勧めします。

不妊症は病気じゃない

不妊症は病気ではありません。理由もわからず原因が特にないのに症状がある状態は、病気ではなく「症候群」です。

一概には言えませんが、夫婦どちらかが確実に原因というのは分からないことも多いのが不妊症。

もし疾患があっても、早めに分かるのは良いことです。

何も異常がない場合は、ステップアップ方式で治療が行われます。不妊症の治療は、確実に「ここが悪いから治しましょう」というものではなく、結果を見ながら判断していく治療法です。

まずは自然な妊娠を助けるタイミング療法、それで授からなければ次のステップへ……と段階を踏んでいきます。病気を直接治すわけではないので、結構時間がかかる場合もあります。いきなり手術や投薬をされるわけでもないので、まずは話を聞きに行くのも1つの手だと思います。

本気で妊娠を望むならそんなに悩まずに、まずは奥さまだけでも病院に行ってみるのも良いかもしれません。